服飾の専門学校ではどんなことを学ぶことができる?

将来、ファッション業界で活躍する人材を育成する服飾の専門学校(ファッションスクール)では、洋服やドレスをつくるために必要な縫製技術の習得に加え、流行のパターンやカラーコーディネート、素材、シルエットなどの服のデザインに必要な基礎知識を学習したり、デザインの企画を伝えるためのプレゼンテーション能力を育成したりするなど、デザイナーや縫製技術者、アパレル企業のファッションプランナーなど、数多くのファッション関係の職業に必要な知識・技術を総合的に習得するための教育が行われています。

最近では、2019年に開学した国際ファッション専門職大学のような、大学でもなく専門学校でもない専門職大学という新しい学校も誕生しました。上記のような教育以外にも、産業界と結びついた実践教育にも力を入れているので、よりスキルを身につけやすい環境が整っています。これからファッション業界に進むたい人にとって、新しい選択肢の一つとして期待がされるようになりました。

一方、変化の激しいファッション業界で生き抜くためには、既存の価値観やデザインにとらわれないクリエイティブな能力が求められます。このため、ただ技術や知識を習得するだけでなく、海外の有名デザイナーの作品や絵画・彫刻・映画などの芸術作品に接する機会を設けて確かなセンスと独創性を身に付けることを理念とする教育なども必要です。

また、イタリアやフランスで活躍するデザイナーを特別講師として招いたり、海外のファッションスクールに短期留学できる制度を設けたりしているところもあるので、入学するスクールを選ぶときにはまずは資料請求をして情報を集め、教育理念や学科の内容をじっくりと比較検討してみることが大切です。