勉強に集中したいなら寮のある予備校がおすすめ

大手予備校や医学部などの難関学部をめざす予備校では、学生寮を用意しているケースがあります。「確実に合格したい」という気持ちがあるのであれば、寮生活を検討してみてもいいでしょう。

寮生活のメリットは、なんといっても勉強に集中できる環境が整っていること。日中に予備校で勉強したあと寮に戻って自習、といったように1日の生活スケジュールのすべてが勉強中心に動くようになります。門限や消灯時間などが決められている寮もあるので、生活リズムを崩すことなく勉強できるでしょう。ただ、中には勉強第一という空気の中での生活をプレッシャーに感じてしまう人もいるかもしれません。そういう人にとってはこの環境で1年近い時間を過ごすのは大きな負担になり、効率が悪くなってしまうことも考えられます。寮生活がプラスに働くかどうかは受験生の性格によっても変わってきます。自分が徹底的に管理される環境に向いているのかどうか、見つめ直してみるのが大事です。

また、入る寮そのものもしっかり見極めなくてはいけません。設備や管理体制などは特にチェックしておきたいポイント。例えばビッグバンという医学部予備校では休日以外の動向をしっかり監視しています。始業時刻の30分前には電話やメールでのチェックが入り、何の反応もなければ管理人さんが起こしにくるという徹底ぶりです。医学部はこれぐらいの管理体制でないとなかなか合格できません。そういった点でいえば、理にかなった体制といっていいでしょう。

寮によっては、複数の予備校と提携している別会社が管理していることもあります。他の予備校に通う学生と一緒に生活しているとせっかくの自分のペースが乱れてしまうこともあるので、予備校本体が管理まで担当しているところを選ぶのがおすすめです。

受験勉強は長期戦。勉強に打ち込むことが大事ですが、無理をしすぎると途中で息切れを起こしてしまいます。受験当日に照準を合わせ、そこで100%の力を出し切るためには何が必要なのかを改めて考えてみましょう。予備校の寮に入るのも、立派な選択肢の1つです。